ESPT2は、既存の機器をIPネットワークに接続するシステム開発のために最適なCPU基板です。名刺サイズの基板に、2チャンネルのEthernetインターフェースと無線LANカードやメモリカード等を使用するためのCompact Flash インターフェースを標準搭載し、既存のシリアル機器,パラレル接点情報をIPネットワーク化したり、ファイルとしてメモリカードへ格納することなどが可能です。また、CPUバスを外部拡張しており、オプション基板との組み合わせなどで、画像・音声のネットワークストリーム転送等も可能になります。
ESPT2(表面) |
ESPT2(裏面) |
260MIPSのCPUパワーと16MBの豊富なメモリ搭載により、より複雑なソフトウェア処理を高速に実現します。μITRON環境での使用はもちろんのこと、Linuxなどの比較的リソースを必要とするOS環境でも使用することができます。
複数のネットワークインタフェースをサポートしていますので、マルチIP対応機器の開発ベースとしてなど用途が広がります。コンパクトフラッシュインタフェースにはATAメモリカードのほかに無線LANやPHSカードも使用することができます。
従来のESPT拡張バスと互換性があり、ESPT-AVIN/AVOUTなど全てのESPT拡張基板をそのまま使用することができます。複数のネットワークインタフェースと拡張基板の組み合わせで、多彩なネットワークシステムの開発ベース環境を構築することができます。
次世代ネットワークプロトコルであるIPv6の動作を確認しています。
IPv6には、別売の「Cente IPv6」ミドルウェアがご使用いただけます。
SH7710搭載の暗号化エンジンを使用した高速セキュア通信処理が可能です。IPSecソフトウェアとの組み合わせで、高速な暗号化通信とIKE(InternetKeyExchenge)プロトコルが動作します。
IPSecには、別売の「Cente IPSec」ミドルウェアがご使用いただけます。
ESPT2はCenteシリーズのネットワークミドルウェアの動作確認用の標準基板です。ルータ開発現場から生まれたCenteシリーズのネットワークプロトコルはμITRONに標準対応し、ESPT2と共にお客様のネットワークシステム開発を強力にサポートします。
拡張ボードによる幅広い機能の拡張にも対応します。
CPU | SH7710(SH Ethernet)、コアクロック200MHz バスクロック66.7MHz(バス幅32bit、拡張基板未装着時) |
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フラッシュメモリ | 8MBytes(バス幅16bit) |
メインRAM | 16MBytes SDRAM(バス幅32bit) |
シリアルポート (兼デバッグ用モニタポート) |
【SH7710内蔵シリアルコントローラ】 調歩同期:2ch 通信速度:9.6~115.2kbps データ長:7/8bit、ストップビット:1/2bit、パリティ:なし/偶数/奇数 信号レベル:3.3Vロジックレベル(RS232Cレベルはコネクタ変換基板で対応) 一部制御信号はパラレルI/Oと共用 |
パラレルI/O | 入出力 8bit 3.3V CMOSレベル 一部信号はシリアルポート制御線と共用 |
LAN I/F | IEEE 802.3u 10Base-T/100Base-TX自動認識×2ch RJ45 LED付きコネクタ |
Compact Flash I/F | 1スロット |
RTC | 月差±60秒(周囲温度25℃のとき) |
拡張バス | アドレスバス・データバス・割込み制御線・DMA制御線(バスバッファ内蔵) |
デバッガI/F | H-UDI/AUD対応(コネクタ変換形状基板使用) |
拡張バス | アドレスバス・データバス・割込み制御線・DMA制御線(バスバッファ内蔵) |
スイッチ | ダウンロード用スイッチ |
電源電圧 | 3.3V(±5%)(5VCFカード使用の場合、別途5V供給が必要) |
消費電流 | 5V-650mA(max) |
外形寸法 | 91(W)× 55(D)×18(H) mm (ただしコネクタ突出部を除く) |
重量 | 約36g |