ESPT-Gigaは、ギガビットイーサネットのシステム開発、評価に最適な超小型組込みCPU基板です。
名刺サイズに、(株)ルネサステクノロジ製高性能CPUSH7763を搭載し、ギガビットイーサネット(10/100/1000BASE-T)とUSB1.1準拠のUSBホストインターフェースを搭載しています。ESPTシリーズ共通の拡張バス、シリアル/パラレル入出力等の インターフェースも用意されています。
ギガビットイーサネット対応のシステムや、各種USB接続機器を制御するシステムの開発、より高性能な処理能力を必要とする機器等の、開発や試作評価などのベースとしてご利用頂けます。
また、ネットワーク拡張基板として、既存の機器にそのまま組み込んで使用することも可能です。
※ヒートシンクが搭載されます |
ESPT-Giga(裏面) |
組込み機器でも導入が広まっているギガビットイーサネット(10/100/1000BASE-T)を1ch搭載しています。ギガビット対応ネットワークソフトウェアと組み合わせて、今までにない高速なネットワーク環境を構築できます。
またUSB1.1規格に準拠したUSBホストインターフェース(Aレセプタクルコネクタ)を1ch搭載しています。USBフラッシュメモリを使用したファイルアクセスや、各種USB接続機器を制御することが可能になります。
浮動小数点コプロセッサ(FPU)内蔵の新世代SH-4Aコア266MHzよる478MIPSの高いCPU演算能力と、高速大容量なDDR-SDRAM 64MB搭載により、大規模なソフトウェアを高速に処理することが可能です。μITRON環境での使用はもちろん、Linuxなども使用できます。
ルータ開発現場から生まれたCenteミドルウェアシリーズのネットワークプロトコルは、多くのμITRON規格のOSに標準で対応しています。次世代のネットワーク環境「IPv6」にも対応しています。
SH7763に内蔵された暗号エンジン※を使用した高速セキュア通信処理が可能です。IPSecソフトウェアとの組み合わせで、高速な暗号化通信とIKE(InternetKeyExchange)プロトコルが動作します。IPSecには、「Cente IPSec」ミドルウェア(別売)がご使用いただけます。
※AES,DES,3DES,MD5,SHA-1に対応しています
従来のESPT拡張バスと互換性※があり、ESPT拡張基板を利用できます。また既存のシリアル・パラレル信号の他にSH7763の機能を生かす「周辺バス」を装備しています。機能拡張を幅広く組み合わせ、多彩なネットワークシステムの開発ベース環境を構築することができます。
※32bitバス幅モードは使用できません。
CPU | SH7763 CPUコアクロック266MHz(SH-4A) バスクロック66.7MHz |
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DDR-SDRAM(DDR266) | 64MBytes(16M×32bit) |
FLASHROM | 8MBytes(4M×16bit プログラム、パラメータ、MACアドレス保存用) |
シリアル入出力 | Ch.0:SCIF0:TxD、RxD 信号レベル3.3V CMOS Ch.1:SCIF1:TxD、RxD、RTS、CTS、DTR、DSR、CD、RI 信号レベル RS232C ※RTS、CTS以外の制御信号はCPUの汎用I/Oを利用 |
パラレル入力 | 8bit(信号レベル3.3V CMOS) |
パラレル出力 | 8bit(オープンコレクタ) |
Ethernet I/F | RJ45 IEEE802.3ab 10/100/1000BASE-T×1ch |
USB I/F | USB 1.1 Aレセプタクル×1ch |
RTC | 月差±60秒(気温25℃のとき) |
拡張バス | アドレスデータ制御線など100pinコネクタ使用 (ESPTピン互換。データバス幅16bit) |
電源 | 3.3V(±5%) 5V(±5%) USBホストバスパワー専用 |
外形寸法 | 91(W)×55(D)×22(H) mm (ただし突出部を除く) |
重量 | 63g |
環境条件 | 使用温度範囲:TBD 保存温度範囲:-10~60℃ 使用湿度範囲:90%RH以下(結露しないこと) 保存湿度範囲:90%RH以下(結露しないこと) |