Cente FileSystem

Cente FileSystem

・メタデータ保護機能有効時に、コンパイルエラーが発生する不具合を修正(Cente障害情報:101-0096)
fs_cfg.hファイル内のLM_CHKDSK、LM_CHKDSK_UNIの両マクロを“0”の状態で、FS_JOURNALまたはFS_JOURNAL_UNIマクロを“1”に設定すると、コンパイルで“LMCHKDSK_TRUE未定義”エラーが検出される不具合を修正しました。

・パス検索時に失敗する不具合を修正(Cente障害情報:101-0097)UNICODEで操作する
rmdir_all_uni,dinfo_uni,readdir_wc_uni APIにおいて、CPUエンディアン(リトル/ビッグ)とFS_READDIR_UNI_ENDIANマクロの設定値の組み合わせによって、誤ったパス情報で処理してしまう不具合を修正しました。(「CT_NO_FILE:-3」または「CT_DRIVE_ERR:-12」エラーが発生します)

・エントリの削除を伴う既存ファイル/ディレクトリ操作時に破損クラスタが発生する不具合を修正(Cente障害情報:101-0098)
エントリの削除を伴う既存ファイル/ディレクトリ操作時にエントリ情報がクラスタを跨いでいると、検索と作成の両方の処理で2回FATチェーンを更新してしまう不具合を修正しました。

・readdir_wc,readdir_wc_uni実行時に正しく検索できない不具合を修正(Cente障害情報:101-0099)
readdir_wc,readdir_wc_uniによるワイルドカード検索時のファイル名比較処理において、不一致となるべきファイルが一致、一致となるべきファイルが不一致になってしまう不具合を修正しました。

・ARCHIVE属性以外のビットが立っている場合、ファイルと判定されない不具合を修正(Cente障害情報:101-0100)
rmdir_all、rmdir_all_uni、dinfo、dinfo_uni、readdir_wc、readdir_wc_uniにおいて、ARCHIVE属性以外のビットが立っている場合にファイルと判定されない不具合を修正しました。

・高速fseek機能使用時、古いキャッシュ情報を読み出してしまう不具合を修正(Cente障害情報:101-0101)
高速fseek使用時において、シークバッファの設定後、chg_filelen()でファイルサイズを縮小すると、古いキャッシュ情報が残ってしまい、誤ったデータを読み出してしまう不具合を修正しました。

・readdir()実行時、NULLポインタアクセスしてしまう不具合を修正(Cente障害情報:101-0102)
opendir、opendir_uniの引数に“\\”のみを指定した後の、readdir、readdir_uniの処理で、ST_DISK構造体に対するNULLチェックの処理が不足しており、NULLポインタアクセスが発生してしまう不具合を修正しました。

・メタデータ保護機能のJFS_SIG_DAMAGEエラー発生時の処理内容の改善
ini_journal、ini_journal_uni実行時にJFS_SIG_DAMAGEエラーによる管理ファイルの異常を検出した際、自動的に復旧が行えるように、内部で管理ファイルを削除する処理を追加しました。

Cente FileSystem

・ログ管理チェックディスク機能の追加

ファイル/ディレクトリへのアクセス中にログを取ることで、電源断や不意なメディア取り外しが発生した場合に、問題があった箇所のみ的確に修復する機能を追加しました。チェックディスク機能と同様に、メタデータの不整合や規格外の値などを検出した上で修復を行う、低負荷な保護機能です。

・ST_FILE構造体使用部の見直し

ST_FILE型ポインタに対して、FILE型のアドレスをキャストせずにそのまま渡していた箇所を修正しました。Centeとは別にFILE型を定義している環境で、コンパイラエラーになる可能性がありました。

Cente FileSystem

・全角の大文字・小文字の表記が可能なコードの扱いに誤りがある不具合を修正(Cente障害情報:101-0092)

全角ファイル・ディレクトリ名に対し大文字/小文字の関係にあった場合、異なったファイル・ディレクトリであると判断してしまう不具合を修正。本修正はVer6.20で修正した「Cente障害情報:101-0092」について追加修正を行ったものです。以下の処理部を修正しています。

1.同一ファイルオープンの検出

2.rename(), rename_uni()実行時の同一ファイル検出

3.move(), move_uni()実行時の同一ファイル検出

・高速fseek時に異なる位置にシークしてしまう不具合を修正(Cente障害情報:101-0093)

高速fsek使用時において、クラスタ内移動セクタ数の算出方法に誤りがあり、以下の問題が発生する不具合を修正。

1.正しい位置にデータが書き込めない。

2.データが正しく読み出せない。

3.サイズ情報とFAT チェーン情報に不整合が発生してしまう。

・ハッシュによる検索時にCT_ENTRY_ERR(-71)エラーが発生する不具合を修正(Cente障害情報:101-0094)

ハッシュ機能有効時に、フルパス指定で且つディレクトリエントリ情報の変更を伴うAPIを実行した場合、CT_ENTRY_ERR(-71)エラーが発生する可能性がある不具合を修正。

・nullfat2による空き検索の不具合を修正(Cente障害情報:101-0095)

ファイル削除処理が一度行われた場合に(fopen w、w+モードによるファイルオープンを含む)、その後の書き込み処理において、容量に空きがあるのにも関わらずディスクフルエラー(CT_DISK_FULL:-11)が発生する可能性がある不具合を修正。

・ディレクトリ一括削除API追加

S-JIS用ディレクトリ一括削除API【rmdir_all()】、UNICODE用ディレクトリ一括削除API【rmdir_all_uni()】を追加しました。

・ディレクトリ内総数取得API追加

S-JIS用ディレクトリ内総数取得API【dinfo()】、UNICODE用ディレクトリ内総数取得API【dinfo_uni()】を追加しました。

・ワイルドカードを用いた検索APIを追加

S-JIS用ワイルドカードを用いた検索API【readdir_wc()】、UNICODE用ワイルドカードを用いた検索API【readdir_wc_uni()】を追加しました。

・文字列操作関数の追加/削除

「Cente障害情報:101-0092」の修正に伴い、以下の関数を追加/削除しました。

《追加》

 1.fs_fnaicmp()

 2.fs_fnanicmp()

 3.fs_fnaicmp_uni()

 4.fs_fnanicmp_uni()

《削除》

 1.fs_mbsncmp ()

 2.fs_unicodencmp()

・ini_journal()の戻り値修正

エラーコード「CT_ABN_FILE:-1」が戻される一部のケースにおいて、より解りやすいエラーコードへの置き換えを行いました。

・静的解析ツールの指摘事項修正

ルート上のファイル/ディレクトリ検索、作成を行う内部関数、fs_set_dir_entry_root()、fs_find_longer_entry_root()において、処理上の問題はないが、静的解析ツールを使用した場合に、型の違いによりワーニングが検出される問題を修正しました。

・ショートファイル名のチルダ後に付加する番号の仕様変更

ロングファイル名でファイル/ディレクトリを作成した際、重複回避のためにショートファイル名に付加させる「チルダ(~) + 番号」はエントリ情報に格納されている最大値に加算させる形で付加させています。上限値を超えた場合は即座にCT_OVER_SFILENAME(-66)エラーとしていましたが、エントリ情報の最小値を確認することで、削除済みの番号(最小値より若い番号)が再利用できるように改善を行いました。

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